密約について

夜９時のNHKニュースのトップは、日米外交における「密約」のことであった。

軍事政策では、他者に漏らしてはならない機密事項がいくらでもあるのは、当然だろう。
それは日米安保、核持ち込みについても同様である。
米軍・自衛隊が何か軍事行動をとるたび、機密事項を含め行動の詳細を逐一国民に知らせろというのか？
それで軍事行動が拘束されたら、日米安保条約は機能しなくなるだろう。
そういう過去の機密をほじくり返して、さあ日本国民の皆さん、日米政府は昔内緒でこんな文書を交わしていたんですよと胸を張る岡田外相の神経が理解できない。こういう人が外務大臣を勤めているとは…
そんなパフォーマンスやって正義漢気取りしている暇があったら、さっさと普天間基地の移転先を決めろ。

NHKニュースでは、自民党代議士が、当時の宰相が苦汁の思いで決断したことを現代の人がけしからんというのは酷だ、といったコメントをしていた。正論である。

まあ、今回明らかにされた密談、どうせアメリカが、これくらいの事なら公にしていいですよ、とお約束してくれたのを公開しているんだろう。
本当に秘密にすべきことは、今も秘密のまま眠っているだろう。

タグ：日米 安保 密約 軍事 機密

コメント 3

この問題について、決定的に抜け落ちているところは、この密約が結ばれたのが「冷戦期」であること、そして今でも冷戦は完全終結してはいない。ということですね。
いまだ朝鮮戦争は終結していないですからね。まだ「休戦」状態です。当然これからの韓国-北朝鮮間の関係が悪化すれば戦争もありうるわけで、もし韓国がぼろ負けして朝鮮半島が共産化したら、これは大きな日本の外患になります。
「自衛隊が中国と戦って十分に日本を防衛できる。」というのであればまだ何とかなりますが、そういうわけではないので、抑止力としてのアメリカはまだ必要ですね。当然自衛隊の徹底強化がこれからの課題になるわけですが………
米軍基地問題にしろ密約暴露にしろこのような視点が完全に抜け落ちています。
by 凍え馬 (2010-03-09 23:03) 

御意。
櫻井よしこ氏の１月９日のブログにもあるとおり、近い将来朝鮮半島の有事の可能性は高いです。
http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2010/01/09/
ブログにある通り、現在金正日の健康不安説がささやかれており、指導者交代でタガが緩み、半島状況が激変する可能性があります。
もちろん、中国の軍拡という懸念材料もありますし、強固な日米同盟のもと軍備はしっかりせねばなりません。
それを考えると、「密約」騒ぎは平和ボケのひとつかな、という気がします。
by 聖Judyのほうき星 (2010-03-10 17:58) 

仰るとおりです。そもそも「非核三原則」を日本はさっさと捨て去るべきです。
他国に恫喝外交されているという状況を打破するために、日本は軍事力を徹底強化すべきです。中国を抜くぐらいでもかまわないと思います。
by 凍え馬 (2010-03-11 01:29)