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強制連行の真実~外国人参政権に関連して~

外国人参政権推進派は、推進する理由によく、在日コリアンは強制的に日本に連れてこられた人達だから、地方選挙権くらい与えるべきだということを挙げている。
その「強制連行」が果たして真実なのだろうか、というのが下記の引用記事。



結論を言うと、日本が朝鮮を統治中、日本に強制的に連行された朝鮮人は極めて少ないのである。
この事は、昭和34年(1959年)7月13日の朝日新聞にも載っていたそうで、ネットでよくそれに関する記述を見る。

「やまと新聞」サイト( http://www.yamatopress.com/ )にも強制連行に関する記事があるので(一部有料会員のみに公開されている部分があるかも知れない)、要点をまとめる。
高市早苗衆議院議員(自民)が入手した昭和34(1959年)年7月11日付外務省資料によると、

1.戦前日本に在住していた朝鮮人は、1939年で約100万人、1945年終戦時で約200万人。

2.1939年~1945年に増えた約100万人の朝鮮人のうち
(2-1) 約70万人は自主的に内地に職を求めてやってきた人達、あるいは、その子供。
(2-2) 残る約30万人は、鉱工業・土木事業等による募集に応じて、自由契約に基づきやってきた。

3.戦時の国民徴用令で徴用されたのはごく少数であり、所定の賃金等は支払われている。
国民徴用令は朝鮮人に限らず日本国民全員が対象であり、日本内地では1939年7月に施行されたが、朝鮮への適用はできるだけ差し控えられて、1944年9月にようやく施行。それも、1945年3月には関釜間の通常渡航が途絶され、事実上困難になった。

4.終戦後、在日朝鮮人の75%が帰還した。その内訳は次の通り。
(4-1) 1945年8月~1946年3月に帰還希望した朝鮮人は約140万人。そのうち、約90万人が日本政府の配船で、約50万人が個別に引き上げた。
(4-2) 1946年3月、日本政府は連合国最高司令官の指令に基づき、残留朝鮮人約65万人について帰還希望者の有無を調査したところ、約50万人が帰還希望したが、実際に朝鮮に引き揚げたのはその16%(約8万人)に過ぎない。その他の者は、自らの意志で日本に残った。
(4-3) 米ソ協定に基づき、1947年3月連合国最高司令官の指令により北朝鮮引き上げ計画が立てられ、約1万人が申し込んだが、実際に北朝鮮に帰還したのは350人だけであった。
(4-4) 朝鮮戦争中は南北朝鮮どちらへも帰還は行われなかった。
(4-5) 休戦後、南朝鮮へは常時船が運行されたので、1958年までに数千人が帰還した。北朝鮮へは交通手段がないが、香港経由などで数十人が引き揚げたと思われる。

5.資料公表時に登録されていた在日朝鮮人は約61万人であった。その一人一人に調査した結果、戦時徴用されたのはわずか245人であった。そして、資料公表時、日本政府が本人の意思に反して日本に留めていた朝鮮人は、犯罪者を除いて一人もいなかった。

<以上>

結局、戦前日本にやってきた朝鮮人はほとんど自由意志で来ており、戦後も帰還の途は開かれていたのである。戦後も日本に残留し続ける朝鮮人は、自らの意志で残留していると判断される。
戦後は朝鮮戦争、南北分断ということがあったという事情は考慮しなければならないが、それでも、上の資料を見れば、日本政府は朝鮮人の帰還のためにやるべき事はやったと考えられる。
そして、朝鮮人だけを強制連行したとは見なせない。

私は、在日コリアンの方々の基本的人権は尊重すべきと考えるし(参政権は反対だが)、いわれなき差別はあってはならないと考える。
しかし、根拠のない風説を信じるのでなく、事実・現実の数字を根拠とした上で、外国人参政権の是非その他の問題を論ずるべきである。
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