東京都青少年健全育成条例 問答集

東京都青少年健全育成条例改正案で、ポルノ漫画を規制しようとしているところ、「表現の自由を侵害する」と漫画家などが抗議をして問題になっている。

その事は以前にもブログで書いた。
子供の周りにわいせつ物が氾濫する状況は避けなければならない。
しかし、漫画やイラストがわいせつ物かどうかは線引きが難しいので、法や条例で取り締まることには慎重を期さねばならぬ。

そこで、東京都に寄せられた質問とそれに対する回答が、Webで公開された。
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/
このサイトに問答集のPDFが公開されている。
これを読むと…

Q．「性交」、「性交類似行為」とは何ですか？
A．「性交類似行為」は、「フェ●チオ」、「手淫」、「ア●ルセッ●ス」などの性交に極めて近い性的行為を指す法令用語（法律や条令で使用される一定の言葉）です。

＃一部、筆者により自主規制（フィルタリングソフトでブロックされるかもしれないので）。
なかなか直截的な表現である。

そして、裸だからって何でもかんでも規制されるんじゃないと言うことで、規制の対象にならない例として次のものを挙げている。

・「ドラえもん」（しずかちゃんの入浴シーン）
・「サザエさん」（ワカメちゃんのパンチラシーン）
・「キューティーハニー」（如月ハニーの変身シーン）
・「クレヨンしんちゃん」（しんのすけがお尻を出すシーン）
・「ドラゴンボール」（ブルマが裸になるシーン）
・「新世紀エヴァンゲリオン」（レイやアスカのヌードシーン）

ワカメちゃんのパンチラも危険水位だったのか…
私が小学生だったとき、クラスの集合写真で同級生の女の子がスカート姿で体育座りして、パンツが丸見えになっていたのを思い出してしまった。

漫画家などにとっては死活問題と言えるし、私も自分の絵をホームページで公開しているから少しは関係する問題だが、
「しずかちゃんの入浴シーンは？」「これはまあ…いいんじゃない」
「クレヨンしんちゃんのおしりは？」「ああ、これはOK」
と、都庁の会議室で議論しているシーンを想像して、脱力してしまった。

タグ：東京都 青少年健全育成条例 非実在青少年 児童ポルノ