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男女共同参画基本計画・中間整理案

「男女共同参画」に関していろいろ問題があると聞いているので、ちょっと調べてみた。

政府の男女共同参画会議はいま、男女共同参画基本計画の策定を行っている。
これには、福島瑞穂が男女共同参画担当相として絡んでいる。
その基本計画の中間整理案が現在、Webで公開されている。
http://www.gender.go.jp/danjo-kaigi/kihon/sanjikeikaku/chukanseiri/index.html

はじめに断るが、私は理不尽な男女差別はあってはならないと考える。
そして、働く女性には存分活躍して欲しいと考えるし、有能な女性には十分活躍できる場を与えられることを望んでいる。
その上で、この中間整理案についてコメントする。

中間整理案のPDFを読んだ印象は、ジェンダーフリー、伝統的な家族観の否定(家族解体)の色彩がかなり強い。

ジェンダーフリーについては、次の通り。
「固定的な性別役割分担意識が未だ根強く、解消に対する取組が不十分であった」(p.1)、「『夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである』といった意識は、弱まっているが未だ根強い」(p.2)とあり、あたかも専業主婦は駄目とでも言いたげである。
そして、「社会のあらゆる分野において、2020年までに、指導的地位に女性が占める割合が、少なくとも30%程度」であるべきとし(p.4)、そのために「クォーター制(法的根拠のある強制型割当制・自発的割当制)」を導入するとある(p.4)。
業種によってはほとんど男性あるいは女性にならざるを得ないところもあるのに、一様に「2020年までに30%」とすべきとはなんぞや。
それは、男性への逆差別にならないか?
私の職場である理工系大学は、教員は圧倒的に男性が多いが、教員採用にあたって男女差別をするようなことは一切ない。
私の専攻分野である数値解析・応用数学においても、活発に活動している女性研究者は何人かいる。
他分野でも、例えば理論物理(統計物理)の米沢富美子先生は、過去に日本物理学会の会長になられている。

伝統的な家族観の否定については、次の通り。
上述の「男は外で働き女は家庭を守る」という家族の形態を否定的に記している点、そして、「片働きを前提とした世帯単位の制度・慣行から個人単位の制度・慣行への移行、男女が共に仕事と家庭に関する責任を担える社会の構築」(pp.11--12)には、昔ならではの家族のあり方を否定する考えが現れている。
断っておくが、私は別に女性は外で働くなと言ってるわけではないし、昔より女性の社会進出が増えた現在は男性もいくらか家事を負担するのも自然な流れだと思う。しかし、上述の点はそれより度を超えて、家族そのもの存在そして家族における父親・母親の役割を薄めている、あるいは、否定しているのが問題なのである。
そして、「配偶者控除の縮小・廃止を含めた税制の見直し」、「選択的夫婦別氏制度を含む民法改正が必要である」(p.12)となると、これはもろに家族解体への布石となっている。

過去のブログにも書いたが、人間社会は家族を基本的単位としてなすのが鉄則である。
それを逸脱した男女共同参画のあり方には、人間社会崩壊の不安を覚える。
男女共同参画は家族というものを尊重しながら行うべきである。

その他、この文書を読むと、次の問題点がある。
・学校における性教育の推進…ただでさえ現在、極端な性教育が問題となっているのに、さらにそれを進めるのか?性教育の前に純潔教育が重要。
・児童ポルノの問題などに関連して(もちろん児童ポルノは断じて許されない)、漫画・コンピュータグラフィックスの創作物の規制…表現の自由に対する侵害のおそれがある。

というわけで、現在の男女共同参画事業に関する問題点が分かった。
それらを集約すると、繰り返しになるが、結局
・ジェンダーフリー
・伝統的な家族観の否定(家族解体)
が問題なのである。

なお、男女共同参画局ではこの中間整理案に関する意見を募集している。
http://www.gender.go.jp/danjo-kaigi/kihon/sanjikeikaku/ikenboshu.html
締め切りは5月12日。
あ、あんまり時間が無いな…
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