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急行「砂丘」タブレット通過授受失敗の映像

私の好きな鉄道の話です。

単線区間、つまり、線路が1本しかない区間では、上下列車が同時に走って正面衝突しないよう、走行する列車の管理をしなければなりません。
その際、昔は「タブレット」というのを使っていました。
単線区間をいくつかの「閉塞区間」に分けて、ひとつの閉塞区間には1本の列車しか入れないようにしていました。
その時、閉塞区間走行の「通行手形」となるのが、タブレットという「通票」でした。
タブレットはタブレットホルダーという大きい輪っかに入れて、閉塞区間の境界駅で受け渡しします。
昔のローカル線ではよく見られた風景でした。
今は自動信号化されてタブレットを使うところはほとんどなくなりましたが…(というか、まだやっている所はあるのか?)

急行の場合、閉塞区間の境界駅を通過する場合があり、その場合は運転手は走行しながらタブレットの授受を行っていました。
下の動画は、天北線(てんぽくせん、平成元年(1989年)廃止)を走っていた急行「天北」の、敏音知(ぴんねしり)駅でのタブレット通過授受の様子です。



こういうシーンで私は思いました、通過しながらのタブレットの授受は失敗することはないんだろうか?
で、案の定、失敗することもあったそうです。
下の動画は、岡山・鳥取間を走っていた急行「砂丘」で、タブレット通過授受に失敗したところです。



この動画で感心したのは、撮影をしていたと思われる鉄道ファンが落ちたタブレットを拾って、非常停止した運転手のところに駆け寄って渡していたのです。
JR西日本は感謝状を渡したのかな?
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コメント 2

凍え馬

一応貨物線ですが「福島臨海鉄道本線」という路線でタブレット閉塞式は使われているようです。
タブレット式は人件費がかかるとかで、無人駅化が進むとともに廃止されていったようです。
by 凍え馬 (2011-02-12 23:48) 

聖Judyのほうき星

情報ありがとうございます。
タブレット、確かに人がついていなければなりませんね。

私が学生くらいの頃は、相模線(まだ非電化)でタブレット交換やってたなあ。
もう一度見てみたい、タブレットに腕木式信号機。
by 聖Judyのほうき星 (2011-02-13 13:57) 

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