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オニダルマオコゼ

スキューバダイビングをやっている私は、時々、サメに襲われたりしないの?と質問されることがある。
結論から言えば、ない。
ホオジロザメのような人を襲う凶暴なサメは、何百種類いるサメの仲間のごく一部であり、普段ダイバーが潜る所にはいない。
サメといっても、ネコザメやドチザメのような小さいおとなしいサメが海底でおとなしくしているくらいである。

ダイバーは、サメなどよりはむしろ、ダイビング特有のトラブルで命を落としたり、健康を害したりしないようにしなければならない。
空気の残圧チェックを怠ってタンクの空気がなくなったり、深い所に長時間潜りすぎて減圧症(潜水病)になったり…その方がリスクが大きい。

あと、海の生き物でも、サメよりずっと警戒しなければならないものが何種類かいる。
オニヒトデはそのひとつ。
珊瑚を食い荒らすことで問題となっているので、ご存じの方も多いだろう。
沖縄でダイビングしてると、ガイドさんがオニヒトデを見つけるや、粉々に砕いて駆除することがある。
ミノカサゴも、見た目は華やかで美しいが、ヒレに注射針のような毒針を持っているので、決して触ってはならぬ。
綺麗なバラにはトゲがある。

そして、海中の怖い生き物の代表格といえば、オニダルマオコゼだろう。
表面は岩石のようにゴツゴツとしており、背びれに猛毒をもつ。
その毒は生命に関わるほど強い。
砂地や岩陰に隠れていることがあるので、着底するときは気をつけなさいよと、ダイバーは教わる。
しかし、この動画を見ると分かるように、なかなか見つけにくいのである。
白い砂地に目と口だけ…こんなの見つからないよ~(泣)

YouTubeでこの動画を見たら、コメント欄に、素手で持ち上げようとして刺され、意識を失い病院に運ばれたことがあるというのがあった。
そりゃ、無茶すぎるw

もっともこのオニダルマオコゼ、食べることができる。
以前、那覇の公設市場で、オニダルマオコゼが猛毒を持つ背びれを切り取られた状態で売られているのを見たことがある。
唐揚げにしてもらって食べたら、うまかった。
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