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ピカピカの稚内駅

先週、北海道・稚内へ出張に行っていた。

往復とも羽田・稚内間の全日空便で、片道2時間足らずで最果ての地に着いてしまうから、便利というか呆気無いものである。
鉄道ファンの私がなぜ飛行機で行ったのか、それは、私の職場では遠隔地への出張は原則飛行機利用であり、鉄道などで行く場合は理由書を提出する必要があるからだ。
上野駅から札幌そして稚内へと一日中汽車に乗って遊ぶために、事務方を納得させる理由書をどのように書けばいいか、名案が思いつかなかった。
まあ、仕事だから仕方ない。

鳥人のように稚内空港に降り立った私は、せめてもと思い、JR稚内駅へ行ってみた。
稚内には3度行ったことがあるが、駅へ行ってみて驚いた。
ガラス張りのピカピカの駅ビルに変身していたのだ。
ビルには駅の他、バス窓口・待合室もある、土産物屋、食堂などが軒を列ねている、コンビニもある。
2階に行けば、なんと映画館(シネコン)もあるのだ。
要するに、こんなふうになっているのだ↓
http://www.kitacolor.com/

旭川から宗谷本線の汽車で北へ北へ進み、たどり着いた終着駅が、最果ての地に着いたという旅情をかきたてるちょっとわびしい駅でなく、まるで東急田園都市線みたいな駅になっている。
しかし、稚内駅をどのようにするかは稚内の人が決めることである。
この新しい駅ビルで稚内市民が買い物・食事をしたり映画を見たりして楽しんで、駅が人々の集う憩いの場になればそれでいいのだ、と考えることにする。
しかし、新しい駅ビルを建てるにしても、道北の風情を象徴するような、オリジナリティのあるデザインはできなかったのかという気がする。

それで、このキラキラビルに埋め込まれた稚内駅はどういうものかというと、1本の行き止まりの線路があるだけ、ホームも1面だけというものである。
そこを1日わずか7往復の列車が発着するだけなので、「日本最北端の駅」とは違う意味での侘しさを感じてしまった。
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