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帰って来た蛍~蒼空の神々~

今日、舞台「帰って来た蛍~蒼空の神々~」(六本木・俳優座劇場)を見に行った。

これは、大東亜戦争の特攻隊員と鳥濱トメさんとの心のふれあいを描いた作品である。
鳥濱トメさんは、ご存じの方も多いだろうが、鹿児島・知覧に集まった特攻隊員に軍指定食堂「富屋食堂」の女将として接し、隊員たちから実の母親のように慕われた方である。
規律の厳しい軍隊生活の中、特攻隊員たちにとっては、トメさんやその家族との楽しい語らいが一時のやすらぎとなった。
そして、戦争が終わった後、鳥濱トメさんは特攻隊員の慰霊のために力を尽くし、特攻観音の建立、特攻平和会館の開館につながった。

上映中の舞台のネタバレにならぬよう舞台の詳しい内容は述べないが、忘れられないシーンがある。
特攻隊員たちと鳥濱トメさん一家が楽しくおしゃべりしているとき、ひとりの隊員が、自分は特攻隊として突撃して死んでいくから、自分の残りの生命はおばちゃんにあげる、だからおばちゃんは長生きして、と話したのだ。
それを聞いて、トメさん(伊藤つかささんが演じている)は顔を手で覆って泣きだした。
私はそれを見て、もうたまらなくなって、こらえていた涙がどっと溢れてきた。
客席もすすり泣きに包まれている。

これは日本人が忘れてはならない歴史である。
今の私達は平和と幸福と繁栄を享受しているが、時間を昔に戻すと、私達の国そして愛する家族、人々、故郷を守るために、私心を捨ててたったひとつの生命を散らしていった若者達がいたことを。
そして、彼らの犠牲によりいまの私達の国があり、この悲しい歴史の延長に私達がいるのである。

舞台は7月6日(日)まで(ただし、千秋楽のチケットは完売とのことです)。
公式ブログ http://ameblo.jp/kart-hotaru/
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