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ああ、やんなった

私達大学教員は研究だけやっているわけではない。
大学運営に関する様々な業務も行っており、それが研究を圧迫することも多々ある。
そして、その業務の中には教育に関することももちろん含まれている。
教育事務に関しては、学生達に告知すべきことも多く、それらは掲示などを出して伝えている。
中には、これを学生達にやってもらわなければ留年する、卒業できないといった重要な事もある。
ところが、その掲示などをろくに見ない学生がいるんだよなあ(とくに留年生)。
それでやるべき手続きなどを怠り、その結果留年になったりすると、なんとかしてくれと私達教員に泣きついてくる。
なんとかしてほしいのは、私達教員のほうだ。
研究の時間を犠牲にして、山と積まれた事務をこなしているというのに。
ああ、やんなった。

話は変わって、「イスラム国」--こういう呼び方をすると、れっきとした国と誤解されるという批判はあるが--による日本人人質事件。

国は国民を保護する義務がある。
だから、「海外安全ホームページ」などで、この国は紛争中だから行かないで下さい、あの国は治安が悪いから気を付けてくださいなどと、国民に呼びかけている。
そういった海外安全情報はどうやって集まってくるのかというと、海外に赴任している官僚から寄せられているものが多いだろう。
その官僚たちの中には、治安の劣悪な国、紛争中の国で勤務している方もおられよう(あまりにも危険だったら退避するが)。
そうやって集まった海外安全情報を国民に広く伝達して、国は国民を守るべく務めている。
だから、今回の人質事件に関して、国に瑕疵があったとは、私は考えない。

しかし、その海外安全情報を見たのか見ていないのか、シリアに入っちゃって「イスラム国」に誘拐された日本人が出てしまった。
政府は、さあ大変だ、この日本人を救出しなければと、いま奔走しているわけである。
真夜中1時に閣僚が集まって会議しているから、役人たちは徹夜で働いているだろう。
日頃から渡航情報を流しているのに、なんでこんな仕事をしなければならんのだと、憤懣やるかたない、ああやんなったと思っている役人もひょっとしたらいるかもしれないし、その方々には同情を禁じ得ない。
でも、そんなことはおくびにも出さずに、黙々と情報収集などに努めている。

あと、けしからんと私が思うのは、今回の日本人人質の件で多くの役人たちが寝ずに働いているはずの官邸の前で、笛や太鼓を鳴らしてデモをして、今回の事件は安倍総理に責任がある、安倍やめろと叫んでいる左巻きの連中がいることである。
人質を救出しなければと多くの人達が汗している目と鼻の先で、人質事件を安倍おろしに利用して、お祭り騒ぎをしているのである。
こいつら、人間じゃねえ。

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