第３次男女共同参画基本計画

いま男女共同参画局が、「第３次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方（答申）」と言う文書を公開している。

民主党政策のひとつである、選択的夫婦別姓、非嫡出子相続差別撤廃などの民法改正案が、家族解体に繋がるということで問題になっている。
その家族解体政策が第３次男女共同参画基本計画にも反映されていて、上記文書には具体的取組として選択的夫婦別姓も盛り込まれている。

その他、同計画では、「２０２０年３０％」といって、社会のあらゆる分野で指導的地位における女性の割合が２０２０年度までに３０％以上になるようにするという数値目標も掲げられており、そのために「クォータ制」などの導入も検討されている。
しかし、職種によってはどうしても男性ばかりにならざるを得ないものある。
それなのに、あらゆる仕事で女性３割というのは無茶な話であり、男性に対する逆差別にも繋がりかねない。

全体的に、第３次基本計画は、男も女もみんなさあ社会へ出て働けというトーンに染まっており、女は専業主婦なんぞやってはいけないと言わんばかりである。
私は才能ある女性が社会で活躍するのはいいことだと思う。
しかし、第３次基本計画は、そのレベルを逸脱していて、伝統的な家族のあり方を守ろうという配慮は全然感じられない。
むしろ、伝統的な家族のあり方を壊しかねないという懸念を覚える。

男女共同参画局では８月３１日まで、第３次基本計画に盛り込む具体的な施策を国民から募集しているので、同計画に問題ありと思われる方は、意見をお送りいただけたらと思う。

第３次男女共同参画基本計画に盛り込むべき施策に関する提案募集について
http://www.gender.go.jp/danjo-kaigi/kihon/sanjikeikaku/teianboshu.html
（上記Webページから、「第３次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方（答申）」のPDFが入手できる）

タグ：男女共同参画 夫婦別姓 家族解体

コメント 2

男女共同参画に社会主義思想が絡むのは無理の無い話です。平等の名の下に無理やり今までのあり方を完全に無視して物事を変えようという姿勢では一致してますから…

確かに、男女で給料や待遇に差が有るとかそういう差別は是正していく方向で進めばいいと思いますが、結果の平等を求めてしまうとそれは社会主義ですね。
望ましきは男女の機会の平等、つまり性別が特に武器にならない社会でしょう。

民主党は"人生の多様性"を訴える割には、"人生の画一化"をどんどん進めているような気がします。高校無償化然り、男女共同参画然り…
by 凍え馬 (2010-08-29 07:41) 

仰せのとおりです。
多様な家族のあり方を主張する割には、旦那は外で働き、奥さんは家庭を守るという昔ながらの家族のあり方は全否定ですからねえ。。。
by 聖Judyのほうき星 (2010-08-29 13:43)