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本当は怖い、自治基本条例

「正論」8月号に八木秀次氏が「自治基本条例」のことを書いている。

自治基本条例というものがいま全国の地方自治体でつくられ、問題となっていることは聞いていた。
ただ、私の認識は、住民投票で外国人も参加できることが問題である、というくらいのものであった。
ところが、八木氏の書いてある事を読むと、それどころじゃない、国家解体につながるとんでもないものだというそうである。
読んでいて、空恐ろしくなった。

自治基本条例を全国で作っているのは、自治労の職員である。
その自治労、そして、自治労のシンクタンクである地方自治総合研究所が目指しているのは、「地方自治基本法」制定である。
基本法構想では、自治体の極めて多くの事項は自治基本条例で定めるとしており、自治基本条例に定めた事項については国の法律の規定も排除されるということである。
例えば、公職選挙法の定めに反して外国人に地方参政権を与えるという条例をつくったら、その条例が優先されるのである。

さらに、自治基本条例の問題点は、地方政治の様々な事案で、公募で選ばれた市民が積極的に参画するとしてあることである。
市民の政治参画といえば聞こえはいいが、普通の市民は仕事や生活で忙しく、自治体の少ない日当で参加するわけがない。
となると、どういう人達が参加するかというと、政治的思惑を持っている集団、つまり、左翼「プロ市民」やNGO、NPO関係者が積極的に参加することが予想される。
そして、自治基本条例で定める「市民」には国籍条項がないので、外国人も地方行政に参加できるのである。

要するに、自治基本条例で、左翼に乗っ取られた地方自治体が国の法令を無視してやりたい放題、ということになるのだ。
外国人地方参政権OK、自衛隊基地つくらせません、その他いろいろ…

一方で、今の民主党政権は中国人へのビザ発給要件緩和など、外国人を野放図に日本に受け入れる政策をとっている。
大量の外国人移民、それに自治基本条例がセットになったら…?
想像するだけで恐ろしい。

「自治基本条例に反対する市民の会 設立大会」が予定されているとのこと。
7月16日(土)13:30から日本橋公会堂にて行われるそうである。

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コメント 2

凍え馬

地方自治基本法も違憲だと思いますよ。

憲法第94条「地方公共団体は、その財産を管理し、事務を処理し、及び行政を執行する権能を有し、法律の範囲内で条例を制定することができる。」

条例が法律に優先するというのが引っかかるところでしょうね。
by 凍え馬 (2011-07-12 23:19) 

聖Judyのほうき星

コメントありがとうございます。
仰せのとおり、地方自治基本法は違憲ですね。
現行の法体系、政治の枠組みをぶち壊す、一種の「革命」です。

で、自治基本条例の理論的支柱となっているのが、松下圭一。
「かん」が私淑する政治学者です。
この名前が出てきただけで、ロクでもない話だと思っちゃいます。
by 聖Judyのほうき星 (2011-07-13 23:07) 

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