中野剛志氏のTPP反対論

野田総理、民主党執行部がいまTPPにあまりにも前のめりになっているので、不安を抑え切れない。
TPP反対論者の筆頭格である中野剛志・京大准教授が、NHK「視点・論点」でTPPの問題点を語っている。


ビデオによると、口蹄疫の被害にあった宮崎の酪農家が仕事を再開しようとしたが、TPPの話を聞いて仕事を諦めてしまったとか。

それから、TPPは農業だけの問題ではないぞ。
TPPはすべての産業に関わる問題である。
TPPはあらゆる産業について、加盟国間の障壁をなくすということである。

例えば、医療について。
日本国内で医療にいろんな規制をかけているが、TPPに入ると、それが国際障壁になるといって規制を廃止させられることがありうる。
現在の日本の医療は全国一律の保険診療が基本で、保険診療と保険外診療を併用することは制限されている。
それがなくなり、アメリカの医療企業が日本に流れこむと、保険外診療が多くなり、医療費が高騰する懸念がされている。

食糧についても、農薬使用などの規制が国際障壁になるといって撤廃させられると、外国から、とんでもない農薬を使った農産物や遺伝子組み換え食品が入ってくる。

日本の社会・産業を守るためにも、TPP参加は断固として阻止せねばならぬ。

なお、TPP問題については、前にも紹介したが、つぎのサイトが良くできていると思う。
「考えてみよう！TPPのこと」
http://www.think-tpp.jp/index.html
このサイト、いまネットで広告を見かけることが多い。
広告費のことを考えると、このサイトの運営団体、「軍資金」が多いなと思っていたが、運営団体は農協などが幹事団体になっているそうである。

タグ：TPP 中野剛志 農業 国際間障壁 医療 保険診療 保険外診療 医療費 食糧 農薬 遺伝子組み換え食品

コメント 2

TPPなんて地球市民左翼と新自由主義派の描く理想郷ですからね。しかし、誰かの理想郷が必ずしも他人の理想郷であるとは限らないはずです。
まさか、北朝鮮が「金一族にとって」理想郷であるからといって、北朝鮮国民の理想郷でもあるという詭弁を振り回す奴はいないでしょう。そもそも、理想郷なんてものがこの世に存在するかどうかは議論の余地がありそうですが…
地球市民左翼と新自由主義派は、どちらも政府からの自由を主張してますから、この問題について共闘するのもある意味で自然なことです。
by 凍え馬 (2011-10-31 01:51) 

コメントありがとうございます。
その昔、北朝鮮は地上の楽園だという言葉を信じて船に乗って行った人がひどい目にあったのですが、TPPも何だか似たような話の気がしますね。
グローバライゼーションだ輸出拡大だとかいう行き先のバスに乗り遅れるなとせかされて、飛び乗ったバスの行き先は…
by 聖Judyのほうき星 (2011-10-31 23:34)