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数学は日本のお家芸

*「my日本」に書いたことの転載です。

藤井厳喜氏がZAKZAKで日本の歴史的数学者を紹介している。

日本の代表的な数学者といえば、何と言っても岡潔先生である。
岡先生が活躍されたのは多変数複素関数論(複素数の微積分でさらに変数が複数個ある関数を扱う分野)であり、この分野の三大問題をひとりで解決し、同分野の発展に大きく貢献した。

…と、私はほとんどコピペで書いている。
大学の理工系学部では、一変数の複素関数論は標準的なカリキュラムに必ず含まれているのだが、多変数複素関数論となると、教えられているのは多分理学部数学科だけだろう。
複素関数論は一変数と多変数で様相が大きく異る。
私もいつか多変数複素関数論を勉強してみたいと思っているのだが…

という私の愚痴はさておいて、岡潔先生の他にも数学界で活躍した日本人は多数いる。
江戸時代、日本には「和算」という独自の数学が発展したが(小説あるいは映画の「天地明察」を御覧になるといい)、そこで活躍したのは関孝和氏である。
線形代数(ベクトルと行列を扱う数学)における「行列式」は日本の和算で考案されたのが世界初であり、その他西洋数学における重要な概念が多く、日本の和算で独自に考案されている。

近代数学において、「代数幾何」は日本人数学者が多数活躍している分野であり、小平邦彦先生、広中平祐先生そして森重文先生が、数学のノーベル賞と言われる「フィールズ賞」を受賞している。
そして、応用数学で多大な業績をあげた数学者に対し最近「ガウス賞」が創設されたが、その第1回目の受賞者が伊藤清先生である。
伊藤先生による「確率解析」は現代の金融工学においては必要不可欠となっている。

そして、最近では「ABC予想」が望月新一先生(京大教授)によって証明されたという話題がある。

というわけで、要するに数学は日本のお家芸なのである。

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140619/dms1406190830002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140619/dms1406190830002-n2.htm
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