SSブログ

国民が自粛するなら、国が金を使えば?

大震災で多数の犠牲者が出たり多くの被災民が厳しい避難所暮らしを強いられているということで、いろんなお祭りやイベントが自粛されている。
私が勤める大学でも、3月は定年退官教授の記念パーティなどの行事が続くが、地震でみんな中止されてしまった。
そうした自粛ムードが経済を停滞させるという懸念の声がある。

イベントの自粛は「計画停電」も大きな原因のひとつではないか。
例えば音楽のコンサートをしようとしても、会場が何時停電するのか分からないのでは、やりようがない。
宴会・パーティだって、居酒屋・レストランがいつ停電するのか分からないのでは、予定の立てようがない。
計画停電、もっと「計画的に」出来ないのかと思う。
現状は、停電やったりやらなかったりと、無計画にも程がある。
5×5=25グループそれぞれについて、毎週何曜日の何時から何時まで停電とスケジュールを固定しておいて、予定の時間が来たら電力が不足していようが余っていようが必ず停電する(余った電力は水力発電の揚水にまわせばいいではないか)。
そうすれば、個人も企業も長期的な予定を立てられるだろう。

石原都知事が花見をしている気分ではないといったそうで、被災者のことを思いやる都知事の気持ちには同感するが…まあ、花見ぐらいいいじゃない、と個人的には思う。
花見のはじめは、「震災犠牲者に黙祷…献杯!」ではじめよう。

経済が落ち込むのは、やはり不安である。
とはいえ、国民のムードが沈滞するのはしばらく続くだろう。
ならば、代わりに国が金を使えばどうだ、と思う。
使い途は、言うまでもなく震災地の復興である。
「コンクリートから人へ」の政策で必要な工事まで行われず、老朽化して渡れない橋が全国に数多くあるという。
近年、公共工事が目の敵にされて削減されて、仕事を奪われて困っている土木建築業者が多い。
こうした業者に多数の工事を発注して、大掛かりな復興工事を行うのである。
震災地には、防災設備はもちろんのこと、最新のバリアフリー設備やインターネット高速回線網などを備えた新しい町をつくるのである。
そうした「積極経済」で世の中にお金を回せば、経済も活気づくのではないか
(震災を経済活性化に利用しようとは不謹慎だと思われるかもしれないが)。

「コンクリートから人へ」というスローガンは、もう捨てよう。
世の中には必要な「コンクリート」もあるし、とくに震災復興には「コンクリート」がたくさん必要である。
そう、コンクリートで「明日に架ける橋」をつくるのである。
nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 2

凍え馬

震災を経済活性化に利用しようというのはなんら不謹慎なことではないと思います。むしろ、これで日本が沈没するようなことがあれば、それこそ犠牲者が浮かばれないと思います。

しかし、カンの対応は何でしょうね?阪神大震災のときの村山よりひどい…
パフォーマンスしている暇があるのなら"無"計画停電の計画をしっかりと立ててくれといいたい。それが仕事ではなかろうか…
by 凍え馬 (2011-04-04 10:20) 

聖Judyのほうき星

コメントありがとうございます。
被災地はまずは膨大な瓦礫の撤去が先ですが、それからは、じゃんじゃんコンクリートをつぎ込んで、堅強な町をつくって欲しいと思います。
震災・津波の悲劇を繰り返さないためにも、そして、経済回復の副次的効果も期待して。

菅総理は、震災対策・復興の最高指揮官としての資質にあまりにも欠けています。
一番上に立つものが常にオロオロして周囲に怒鳴り散らしてばかり…国民は不安を禁じえません。
by 聖Judyのほうき星 (2011-04-06 22:50) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。